ポーランド記法(Polish Notation)は、数式やプログラムを記述する方法の一つで、演算子を被演算子の前に置く前置記法です。この記法は、ポーランドの論理学者ヤン・ウカシェヴィチ(Jan Łukasiewicz)によって考案されました。
ポーランド記法の特徴
- 前置記法: 演算子を被演算子の前に記述します。例えば、通常の中置記法で「1 + 2」と表記するところを、ポーランド記法では「+ 1 2」となります。
- 括弧不要: 演算の順序が明確になるため、括弧を使わずに複雑な式を表現できます。例えば、「(1 + 5) * (2 + 3)」は「* + 1 5 + 2 3」となります。
- コンピュータ処理の効率化: ポーランド記法は、コンピュータが数式を解析しやすくするために考案されました。特に、LISPなどのプログラミング言語で利用されています。
逆ポーランド記法
逆ポーランド記法(Reverse Polish Notation, RPN)は、演算子を被演算子の後に置く後置記法です。例えば、「1 + 2」は「1 2 +」となります。逆ポーランド記法は、スタックを利用して効率的に計算を行うため、関数電卓やプログラミング言語FORTHで広く使用されています。
メリットとデメリット
メリット
- 計算の明確化: 演算の順序が明確で、括弧が不要です。
- 効率的な計算: コンピュータが数式を解析しやすく、処理が効率的です。
デメリット
- 人間には直感的でない: 通常の中置記法に慣れている人にとっては、理解しにくい場合があります。