ITIL®4では、VUCA（Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity）への対応が重要なポイントの一つです。VUCAは、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性を意味し、現代のビジネス環境の特徴を表しています。
VUCAの各要素
- Volatility（変動性）: 環境や状況が急速に変化すること。
- Uncertainty（不確実性）: 将来の予測が困難であること。
- Complexity（複雑性）: 多くの要因が絡み合い、問題が複雑であること。
- Ambiguity（曖昧性）: 情報が不明確で、一つの解釈に絞れないこと。
ITIL®4における対応
ITIL®4は、これらのVUCA要素に対応するために、以下のようなアプローチを採用しています12:
- 柔軟なプロセス: 標準化されたプロセスを維持しつつ、状況に応じて柔軟に対応できるようにする。
- 価値の共創: サービスプロバイダと顧客が協力して価値を創出することを重視。
- 継続的な改善: 常にプロセスやサービスを見直し、改善を続ける文化を育む。
- リスク管理: 不確実性に対処するためのリスク管理手法を強化。
これにより、ITサービスマネジメントがより効果的に行われ、変化の激しい環境でも高い品質のサービスを提供することが可能になります。
