伊勢のお土産といえば「赤福」が有名ですが、実はもう一つ、地元の人々や伊勢通の旅人がこよなく愛するお餅があるのをご存知でしょうか?
その名は「へんば餅」。
赤福と並び称されることもあるこの名物、一度食べると「次はこっちを買う!」というファンが続出するほどの美味しさなんです。今回は、そんな知る人ぞ知る伊勢の味をご紹介します。
1. 「馬を返す」場所? 名前のユニークな由来
へんば餅の歴史も古く、創業は安永4年(1775年)。江戸時代から200年以上続いています。
ちょっと変わった「へんば」という名前、漢字で書くと「返馬」となります。 かつて、お伊勢参りの旅人たちは、宮川という川を渡る前に、ここまで乗ってきた馬を返して参宮しました。その休憩場所で振る舞われていたお餅だから「へんば(返馬)餅」。
昔の旅人たちが一息ついた風景を思い浮かべながら食べると、より一層感慨深いものがありますね。
2. 香ばしさがたまらない!焼き餅の魅力
しっとりとした赤福に対して、へんば餅最大の特徴は「焼き目」がついていること。
米粉を使った独特のコシのあるお餅でこし餡を包み、平たく潰して両面をこんがりと焼いています。 袋を開けた瞬間に広がる、なんとも言えない香ばしい香り!これが食欲をそそります。
- 食感: もちもちとしていながら、歯切れの良い弾力(シコシコとした食感)
- 味わい: 焼いたお餅の香ばしさと、中のなめらかな甘い餡のハーモニー
素朴な見た目ですが、この香ばしさと甘さのバランスが絶妙で、甘いものが苦手な方でも「これなら何個でもいける」という声が多いのも納得です。
3. お伊勢参りの道中でほっと一息
伊勢市小俣町にある本店のほか、伊勢神宮(外宮)の近くやおはらい町にもお店があります。
店内に入ると、昔ながらの茶屋の雰囲気。 イートインでは、お皿に乗ったへんば餅とお茶のセットをいただくことができます。歩き疲れた体に、焼き餅の温かさと優しい甘さが染み渡りますよ。
ちなみに、へんば餅は時間が経つと硬くなりやすいので、「買ったその日に食べる」のが鉄則。この儚さもまた、現地でしか味わえない贅沢の一つかもしれません。
まとめ:赤福派?へんば派?食べ比べも楽しい!
なめらかで上品な「赤福」。 香ばしくて素朴な「へんば餅」。
どちらも甲乙つけがたい、伊勢が誇る銘菓です。 伊勢を訪れた際は、ぜひ両方味わって、それぞれの歴史と個性を楽しんでみてください。あなたはどちらの「お餅派」になるでしょうか?
