一般用語

EVM / Earned Value Management

EVM(Earned Value Management、アーンドバリューマネジメント)は、プロジェクトの進捗状況やパフォーマンスを定量的に評価するための手法です。以下にその仕組みや特徴について詳しく説明します.

EVMの主な特徴

  1. 進捗の定量評価: EVMは、プロジェクトの進捗を予算や出来高、実際にかかったコストなどの金銭価値で分析します. これにより、プロジェクトの進行状況を客観的に評価できます。
  2. 早期の問題発見: EVMを使用することで、プロジェクトの遅延やコスト超過などの問題を早期に発見し、適切な対策を講じることができます.

EVMを構成する主要な指標

  1. PV(Planned Value、計画予算): 特定の時点までに完了すべき作業の予算コスト.
  2. EV(Earned Value、出来高): 実際に完了した作業の予算コスト.
  3. AC(Actual Cost、実コスト): 実際に発生したコスト.

EVMで算出する数値

  1. SV(Schedule Variance、スケジュール差異): EV - PV。スケジュールの進捗状況を評価します.
  2. CV(Cost Variance、コスト差異): EV - AC。コストの進捗状況を評価します.
  3. SPI(Schedule Performance Index、スケジュール効率指数): EV / PV。スケジュールの効率を評価します.
  4. CPI(Cost Performance Index、コスト効率指数): EV / AC。コストの効率を評価します.

EVMの利点

  • 客観的な評価: 数値に基づいてプロジェクトの進捗を評価できるため、客観的な判断が可能です.
  • 問題の早期発見: 遅延やコスト超過などの問題を早期に発見し、対策を講じることができます.
  • 統一された尺度: 部門ごとの進捗状況を統一された尺度で把握できるため、全体の管理が容易になります.

EVMは、プロジェクト管理において非常に有用なツールであり、進捗状況や課題を数字で可視化することで、プロジェクトの成功に貢献します.

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