RoHS指令(Restriction of Hazardous Substances Directive)は、EUが制定した電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用を制限する法律です。以下に、RoHS指令の詳細を説明します。
RoHS指令の概要
- 目的: RoHS指令は、電気・電子機器の廃棄物が環境や人の健康に与える悪影響を減らすことを目的としています。これにより、リサイクルを促進し、廃棄物処理時の有害物質の漏出を防ぎます12。
- 規制対象物質: 現在、RoHS指令では以下の10物質が規制されています:
- 鉛(Lead, Pb)
- 水銀(Mercury, Hg)
- カドミウム(Cadmium, Cd)
- 六価クロム(Hexavalent Chromium, Cr6+)
- ポリ臭化ビフェニル(Polybrominated Biphenyls, PBB)
- ポリ臭化ジフェニルエーテル(Polybrominated Diphenyl Ethers, PBDE)
- フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(Bis(2-Ethylhexyl) Phthalate, DEHP)
- フタル酸ブチルベンジル(Butyl Benzyl Phthalate, BBP)
- フタル酸ジブチル(Dibutyl Phthalate, DBP)
- フタル酸ジイソブチル(Diisobutyl Phthalate, DIBP)
RoHS指令の歴史
- 初版(RoHS 1): 2003年2月に公布され、2006年7月に施行されました。初版では6種類の有害物質が規制対象でした。
- 改正指令(RoHS 2): 2011年7月に改正され、2013年1月に施行されました。この改正により、規制対象物質が10種類に増加し、CEマーキングの義務付けが追加されました。
RoHS指令の適用範囲
- 対象製品: RoHS指令は、定格電圧がAC1000V以下、DC1500V以下の電気・電子機器に適用されます。具体的には、家庭用電化製品、IT機器、通信機器、照明機器、電動工具、玩具、医療機器などが含まれます。
- 適用除外: 一部の医療機器や軍事用途の機器など、特定の条件下で適用除外となる場合があります。
RoHS指令の影響
- 環境保護: 有害物質の使用を制限することで、廃棄物処理時の環境汚染を防ぎます。
- 企業の責任: 製造者は、製品がRoHS指令に適合していることを証明するための技術文書を作成し、CEマーキングを付ける必要があります。
RoHS指令は、環境保護と持続可能な製品開発において重要な役割を果たしています。