セキュリティ

DoT / DNS over TLS

DoT(DNS over TLS)は、DNS(Domain Name System)通信のセキュリティを高めるための技術です。

🌐 DoTとは?

DNS over TLS(DoT)は、インターネットで使われる「住所録」のようなDNSのやりとりを、暗号化して安全にする仕組みです。

通常、DNSの通信は暗号化されていないため、第三者に「どのサイトを見ようとしているか」が見られてしまう可能性があります。DoTを使うと、TLS(Transport Layer Security)という暗号化技術を使って、DNSのやりとりを保護します。


🔐 DoTのメリット

  • プライバシー保護:通信内容が暗号化されるため、外部から見られにくくなります。
  • 改ざん防止:DNSの応答が途中で書き換えられるリスクを減らせます。
  • セキュリティ向上:フィッシングサイトなどへの誘導を防ぐ効果も期待できます。

🏢 製造業での活用例

自動車メーカーのように、社内ネットワークで機密情報を扱う企業では、DoTを導入することで以下のような効果が期待できます:

  • 社内のインターネット利用における情報漏えいリスクの低減
  • 外部からのDNS攻撃(DNS spoofingなど)への耐性強化
  • 社員が安全にWebサービスを利用できる環境づくり

🛠️ 導入方法の一例

DoTを使うには、以下のような対応が必要です:

  1. DoT対応のDNSサーバーを利用する(例:Google Public DNS、Cloudflareなど)
  2. 社内ネットワーク機器やPCの設定を変更する
  3. ファイアウォールでポート853(DoT用)を許可する

タイトルとURLをコピーしました