S/MIME / Secure/Multipurpose Internet Mail Extension

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S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)は、電子メールのセキュリティを強化するための規格です。S/MIMEは、メールの暗号化と電子署名を使用して、通信内容の盗聴や改ざん、なりすましを防止します。

経緯や歴史

S/MIMEは、1990年代にRSA Data Security社によって開発されました。電子メールのセキュリティが重要視されるようになり、特に金融機関や政府機関などで広く採用されています。

メリットとデメリット

メリット:

  • メールの内容を暗号化することで、盗聴を防止
  • 電子署名により、送信者の正当性を確認
  • メールの改ざんを検知

デメリット:

  • 設定が複雑で、導入に専門的な知識が必要
  • 送信者と受信者の両方がS/MIMEに対応している必要がある

他の類似案件との比較

S/MIMEに類似する技術として、PGP(Pretty Good Privacy)があります。PGPもメールの暗号化と電子署名を提供しますが、S/MIMEは標準化されており、広範な互換性を持つ点で異なります。

代表的なシステムやツール

S/MIMEをサポートする代表的なメールクライアントには、Microsoft Outlook、Apple Mail、Mozilla Thunderbirdなどがあります。また、S/MIME証明書を提供する認証局には、DigiCert、GlobalSign、Comodoなどがあります。

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