コールドスタンバイ(Cold Standby)は、システムの冗長化手法の一つで、障害発生時に予備システムに切り替える方式です。通常、予備システムは停止状態にあり、障害が発生した際に手動または自動で起動されます。
コールドスタンバイの特徴
- 低コスト: 予備システムは通常停止状態にあるため、電力や冷却コストが低く抑えられます。
- 切り替え時間: 障害発生時に予備システムを起動するため、切り替えに時間がかかります。
- データ同期: 定期的にメインシステムとデータを同期する必要があります。
- セキュリティリスクの低減: 平常時にはネットワークに接続されていないため、外部からの攻撃リスクが低いです。
メリット
- コスト削減: ホットスタンバイと比較して、構築および運用コストが低いです。
- セキュリティ: ネットワークに接続されていないため、セキュリティリスクが少ないです。
デメリット
- 切り替え時間: 障害発生時にシステムを起動するため、切り替えに時間がかかります。
- データ損失のリスク: データ同期がうまくいかない場合、データ損失のリスクがあります。
コールドスタンバイは、コストを抑えつつシステムの可用性を向上させるための手法として有効です。他にもホットスタンバイやウォームスタンバイといった方法がありますが、それぞれの特徴や用途が異なります。