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バックプロパゲーション / Backpropagation

バックプロパゲーション(Backpropagation)は、ニューラルネットワークの学習アルゴリズムの一つで、誤差逆伝播法とも呼ばれます。以下に、バックプロパゲーションの仕組みや特徴について詳しく説明します。

バックプロパゲーションの仕組み

  • 順伝播: 入力データをニューラルネットワークに通し、各層の重みとバイアスを使って出力を計算します。
  • 誤差計算: 出力と実際の目標値(ラベル)との誤差を計算します。この誤差は、損失関数(例えば、平均二乗誤差やクロスエントロピー)を使って求められます。
  • 誤差逆伝播: 誤差を出力層から入力層に向かって逆方向に伝播させます。この過程で、各層の重みとバイアスの勾配(微分値)を計算します。
  • 重みとバイアスの更新: 勾配降下法などの最適化アルゴリズムを使って、重みとバイアスを更新します。これにより、誤差が最小化されるようにネットワークが調整されます。

特徴

  • 効率的な学習: バックプロパゲーションは、ニューラルネットワークの重みとバイアスを効率的に調整するため、学習速度が速いです。
  • 汎用性: 多層パーセプトロン(MLP)や畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、リカレントニューラルネットワーク(RNN)など、さまざまなタイプのニューラルネットワークに適用可能です。
  • 誤差の最小化: 誤差逆伝播により、ネットワークの出力が目標値に近づくように調整されるため、精度の高いモデルが構築できます。

応用例

バックプロパゲーションは、画像認識、音声認識、自然言語処理など、さまざまな分野で広く利用されています。例えば、手書き文字認識や音声コマンドの認識、文章の感情分析などに応用されています。

バックプロパゲーションは、ディープラーニングの基礎となる重要なアルゴリズムです。

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