CNAME(Canonical Name)レコードは、DNS(ドメインネームシステム)において、あるドメイン名を別のドメイン名にエイリアスとして設定するためのレコードです。これにより、複数のサブドメインが同一のIPアドレスを共有する場合などに管理が簡単になります。
主な役割
- ドメイン管理の簡素化:複数のサブドメインを一つの正規ドメインに集約することで、DNS設定の管理が容易になります。
- 柔軟な運用:サーバーの移転やドメインの変更があった場合でも、CNAMEレコードを変更するだけで関連する全てのエイリアスドメインに即座に反映されます。
- ブランド統一:異なるドメイン名を統一されたブランド名で使用する際に有効です。
CNAMEレコードの具体的な設定方法
以下に、CNAMEレコードの設定方法の例を示します。
設定手順
- DNS管理ツールにログインします。
- CNAMEレコードの追加オプションを選択します。
- 必要な情報を入力します:
- 名前:設定したいサブドメイン名(例:www)
- 値:リダイレクト先のドメイン名(例:example.com)
- 変更を保存します。
設定例
例えば、www.example.comをexample.comにリダイレクトする場合、以下のように設定します:
- 名前:www
- 値:example.com
これにより、ユーザーがwww.example.comにアクセスすると、自動的にexample.comにリダイレクトされます。
CNAMEレコードを正しく設定することで、ドメイン管理が効率化され、運用が柔軟になります。
Aレコード、AAAAレコード、CNAMEレコードの違い
AレコードとAAAAレコードは、ドメイン名をそれぞれIPv4アドレスとIPv6アドレスに直接マッピングします。
CNAMEレコードは、ドメイン名を別のドメイン名にエイリアスとして設定し、間接的にIPアドレスにマッピングします。
これらのレコードを正しく設定することで、ドメイン名が正しいIPアドレスに解決され、ユーザーがウェブサイトにアクセスできるようになります。