IP電話で使用される主なプロトコルには以下のものがあります:
1. SIP(Session Initiation Protocol)
- 役割: 通話の開始、終了、セッション管理を行うシグナリングプロトコル。
- 特徴:
- 通信相手のIPアドレスやポート番号を確立。
- 拡張性が高く、現在のIP電話で広く採用されています。
2. RTP(Real-time Transport Protocol)
- 役割: 音声や映像データをリアルタイムで転送するプロトコル。
- 特徴:
- データの遅延を最小限に抑える。
- 通信のリアルタイム性を確保。
3. RTCP(RTP Control Protocol)
- 役割: RTPの補助プロトコルとして、通信品質のモニタリングや制御を行う。
- 特徴:
- パケットロスや遅延などの情報を提供。
4. H.323
- 役割: 音声、映像、データ通信を統合的に管理するプロトコル。
- 特徴:
- 初期のIP電話で広く使用されましたが、現在はSIPに置き換えられることが多い。
5. MGCP(Media Gateway Control Protocol)
- 役割: メディアゲートウェイとコントローラー間の通信を管理。
- 特徴:
- 音声データの制御に特化。
これらのプロトコルは、IP電話の通話品質やリアルタイム性を確保するために重要な役割を果たしています。