IT用語

さまざまなバックアップ手段

バックアップの手段にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴と利点があります。以下に代表的なバックアップ手段を網羅的に紹介し、英語表記も追加します。

1. フルバックアップ (Full Backup)

フルバックアップは、指定した時点の全データを複製して保管する方法です。初回に行うバックアップは通常フルバックアップが採用されます。全データを保存するため、復元が簡単ですが、容量と時間がかかります [1] [2]

2. 増分バックアップ (Incremental Backup)

増分バックアップは、前回のバックアップ以降に追加または変更されたデータのみを保存する方法です。保存する容量が小さいため、短時間でバックアップが完了しますが、特定の段階でバックアップデータが破損していると、それ以降のデータ復元が困難になるリスクがあります [1] [2]

3. 差分バックアップ (Differential Backup)

差分バックアップは、前回のフルバックアップ以降に変更されたデータのみを保存する方法です。復元したい時点を選択して作業を元の状態に戻せるため、復元スピードが速い点がメリットですが、データ量が増加しやすく、大容量の保存領域が必要になります [1] [2]

4. 永久増分バックアップ (Continuous Incremental Backup)

永久増分バックアップは、最初に一度だけフルバックアップを行い、その後は変更されたデータのみをバックアップし続ける方式です。ストレージ容量を節約でき、バックアップにかかる時間も短縮されますが、復元時にはすべての増分バックアップファイルを順に適用する必要があるため、処理に時間がかかる場合があります [1] [2]

5. イミュータブルバックアップ (Immutable Backup)

イミュータブルバックアップは、データを変更不可能な状態で保存する方法です。これにより、外部からのアクセスや変更ができないため、データの完全性が保証されます。特にランサムウェア攻撃からデータを守るために重要です [1] [2]

これらのバックアップ手段を組み合わせて使用することで、より効果的なデータ保護が可能です。どの方法が最適かは、使用環境や予算に応じて選ぶと良いでしょう。

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