内閣サイバーセキュリティセンター(NISC: National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity)は、日本政府が2015年に設置した組織で、サイバーセキュリティに関する政策の企画・立案や総合調整を行っています。
主な役割
- 監視と分析:情報システムに対する不正活動の監視や分析を行い、サイバー攻撃の未然防止に努めます。
- 原因究明:重大なサイバーセキュリティ事象が発生した際の原因究明と対応策の策定を行います。
- 助言と支援:行政各部に対してサイバーセキュリティの確保に関する助言や情報提供を行います。
- 監査:行政各部のサイバーセキュリティ対策の監査を実施し、改善点を指摘します。
組織体制
NISCは、内閣官房の下に設置されており、センター長、副センター長、サイバーセキュリティ分析官などの専門職が配置されています。これにより、迅速かつ効果的な対応が可能となっています。
主要な活動
- サイバーセキュリティ戦略の策定:国家レベルでのサイバーセキュリティ戦略を策定し、実施を推進します。
- 国際連携:他国のサイバーセキュリティ機関との連携を強化し、情報共有や共同対策を行います。
- 普及啓発活動:一般市民や企業に対するサイバーセキュリティ意識の向上を図るための啓発活動を行います。
NISCは、政府機関や重要インフラのセキュリティを強化し、サイバー攻撃から国を守るための中心的な役割を果たしています。