MXレコード(DNS)

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MXレコード(Mail Exchangerレコード)は、特定のドメイン宛ての電子メールをどのメールサーバーに転送すればよいかを指定するDNSレコードです。これにより、メールが正しいサーバーに配信されるようになります。

主な役割

  • メールの配信先指定:ドメインに送信されたメールがどのメールサーバーに配信されるかを決定します。
  • 優先度の設定:複数のメールサーバーを指定する場合、優先度を設定して、どのサーバーが優先的に使用されるかを決めます。

MXレコードの具体的な設定方法

以下に、MXレコードの設定方法の例を示します。

設定手順

  1. DNS管理ツールにログインします。
  2. MXレコードの追加オプションを選択します。
  3. 必要な情報を入力します:
    • ホスト名:設定するドメイン名(例:example.com)
    • 優先度:メールサーバーの優先度(例:10)
    • メールサーバー:メールサーバーのホスト名(例:mail.example.com)
    • TTL:キャッシュの有効期限(例:3600秒)
  4. 変更を保存します。

設定例

  • ホスト名:example.com
  • 優先度:10
  • メールサーバー:mail.example.com
  • TTL:3600

注意点

  • 正確な情報の入力:MXレコードに誤ったメールサーバー情報を入力すると、メールが正しく配信されず、送信者にエラーメッセージが返される可能性があります。
  • 優先度の設定:複数のMXレコードを設定する場合、優先度を適切に設定することで、メールの配信先を効率的に管理できます。優先度の数値が小さいほど優先順位が高くなります。
  • CNAMEの使用禁止:MXレコードでCNAMEを指定することはRFC文書によって禁止されています。必ずAレコードまたはAAAAレコードで指定されたホスト名を使用してください。
  • 反映時間:MXレコードの変更がインターネット全体に反映されるまでには、通常数時間から最大72時間程度かかることがあります。

MXレコードを正しく設定することで、メールが正しいサーバーに配信され、メールサービスがスムーズに運用されます。

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