IDaaS / Identity as a Service

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IDaaS(Identity as a Service)は、クラウドベースのID管理サービスです。複数のサービスやアプリケーションのIDやパスワードを一元管理し、シングルサインオン(SSO)や多要素認証(MFA)などの機能を提供します。これにより、ユーザーは一度の認証で複数のサービスにアクセスでき、セキュリティと利便性が向上します。

代表的なIDaaSシステム

  • Okta:シングルサインオン、多要素認証、ユーザー管理などの機能を提供し、幅広いアプリケーションと連携可能です。
  • Microsoft Entra ID(旧Azure AD):Microsoftのクラウドサービスで、Office 365や他のMicrosoft製品との統合が強みです。
  • Ping Identity:高度なセキュリティ機能と柔軟なカスタマイズが可能で、大規模な企業向けに適しています。
  • OneLogin:シングルサインオン、多要素認証、ユーザー管理などの機能を提供し、幅広いアプリケーションと連携可能です。
  • HENNGE One:日本企業向けに特化したIDaaSで、Office 365やGoogle Workspaceとの連携が強みです。
  • JumpCloud:ディレクトリサービスとID管理を統合し、クラウドベースでのセキュリティ管理を提供します。
  • GMOトラスト・ログイン:7,500以上のアプリケーションと連携可能で、特に日本国内での利用が多いです。
  • Gluegent Gate:Google WorkspaceやMicrosoft 365との連携が強みで、シングルサインオンやアクセス制御を提供します。

具体的な利用例

  • 企業のリモートワーク環境: 従業員が自宅や外出先から安全に企業のシステムにアクセスできるようにするため、IDaaSを導入し、シングルサインオンと多要素認証を利用します。これにより、セキュリティを確保しつつ、ユーザーの利便性を向上させます。
  • 教育機関のオンライン学習プラットフォーム: 学生と教職員が複数の学習管理システムやリソースにシングルサインオンでアクセスできるようにするため、IDaaSを導入します。これにより、ログインの手間を減らし、学習環境をスムーズに利用できます。
  • 医療機関の患者データ管理: 医療スタッフが電子カルテや診療システムに安全にアクセスできるようにするため、IDaaSを導入し、多要素認証を利用します。これにより、患者データのセキュリティを強化し、業務効率を向上させます。
  • 金融機関のセキュリティ強化: 金融機関が顧客データを安全に管理するために、IDaaSを導入し、多要素認証とシングルサインオンを利用します。これにより、セキュリティを強化しつつ、従業員の利便性を向上させます。
  • 製造業のサプライチェーン管理: サプライチェーン全体でのアクセス管理を一元化するために、IDaaSを導入します。これにより、サプライヤーやパートナー企業とのデータ共有が安全かつ効率的に行えます。
  • 小売業の店舗管理: 各店舗の従業員が複数のシステムにアクセスする際の認証を簡素化するために、IDaaSを導入します。これにより、店舗運営の効率が向上し、セキュリティリスクを低減します。

IDaaSは、セキュリティの向上と業務効率化を実現するための強力なツールです。導入を検討する際は、企業のニーズに合ったシステムを選ぶことが重要です。

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