DNSキャッシュポイズニング / DNS Cache Poisoning

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DNSキャッシュポイズニング(DNS Cache Poisoning)とは、DNSサーバのキャッシュに偽の情報を注入し、ユーザーを悪意のあるサイトに誘導する攻撃手法です。この攻撃により、ユーザーは正規のサイトにアクセスしようとしても、攻撃者が用意した偽サイトに誘導されてしまいます。

DNSキャッシュポイズニングの仕組み

  • DNSキャッシュの利用: DNSサーバは、ドメイン名とIPアドレスの対応情報をキャッシュに保存します。これにより、同じ問い合わせがあった場合に迅速に応答できます。
  • 偽情報の注入: 攻撃者は、DNSサーバに対して偽の情報を送信し、キャッシュに保存させます。これにより、ユーザーが正規のドメイン名を問い合わせた際に、偽のIPアドレスが返されます。
  • ユーザーの誘導: ユーザーは、偽のIPアドレスに基づいて攻撃者のサイトにアクセスし、フィッシングやマルウェア感染のリスクにさらされます。

被害例

  • フィッシングサイトへの誘導: ユーザーが銀行やショッピングサイトにアクセスしようとすると、偽のログインページに誘導され、個人情報が盗まれる。
  • マルウェア感染: 偽サイトにアクセスすることで、ユーザーのデバイスにマルウェアがインストールされる。

対策

  • DNSSECの導入: DNSSEC(DNS Security Extensions)を使用して、DNS応答の正当性を検証し、偽情報の注入を防ぎます。
  • キャッシュの有効期限の短縮: DNSキャッシュの有効期限を短く設定し、偽情報が長期間残らないようにします。
  • 定期的な監視と更新: DNSサーバの設定やソフトウェアを定期的に監視し、最新のセキュリティパッチを適用します。

DNSキャッシュポイズニングは、適切な対策を講じることで防ぐことができます。

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